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特集:カウアイ島 Kauai Island, Hawaii 大自然を感じるワイメア Contents

スクリーンでおなじみの風景 太平洋のグランド・キャニオン カウアイを歩く
Column 鳥たちの楽園 カウアイ島のおすすめスポット おすすめツアー
ハワイ地図

自然豊かなハワイ諸島の中でも 「ガーデン・アイランド」と呼ばれるカウアイ島。 島の気候は大きく2つに分かれ、 南部から西部にかけては晴天が多く、赤土の乾いた大地が印象的。一方、北部から東部にかけては雨が多く、緑溢れる森に滝が点在する、 まるで違った色彩を見せます。


スクリーンでおなじみの風景

岩礁に守られた細長い白砂のビーチが続くハナレイ湾

岩礁に守られた細長い白砂のビーチが続くハナレイ湾

カウアイ島はハリウッド映画のロケ地としても有名な島です。 たとえば、ミュージカル映画の「南太平洋」の中には、美しいハナレイ湾が登場します。


そして、あの「未知との遭遇」のスティーブン・スピルバーグ監督の「ジュラシック・パーク」「インディ・ジョーンズ」などのロケ地のひとつとしてもカウアイ島は使われたのでした。 「ジュラシック・パーク」は、南米コスタリカのほうにある島という設定ですが、ジャングルの雰囲気を持っているということで、ここカウアイ島を使ったようです。

カウアイ島地図

カウアイ島は、ハワイ主要8島の中でも最も古い島で、地質学上は500万年以上前(一説には600万年近く前とも言われる)に海底火山の噴火でできたといわれています。 一番新しく、今も火山活動が続くビッグアイランド(ハワイ島)ができたのが約10万年前とのこと。ずいぶん年代差がありますね。


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太平洋のグランド・キャニオン

カウアイ島には、自然、歴史、文化とさまざまな魅力がありますが、今回はここを取り上げたいと思います。 「太平洋のグランド・キャニオン(Grand Canyon of the Pacific)」とも呼ばれる、カウアイ島にあるワイメア渓谷。 ワイメア渓谷は、(かいつまんでいえば)かつて、島の中央にあった火山のメインのカルデラが元になって形成されていったもの 。
古代の溶岩石の巨大な深い割れ目で、赤、オレンジ、茶、灰褐色など、色とりどりの岩層に彩られ、川底までは750mほど(海抜はおよそ3,700フィート)長さ13マイル(約21km)。この渓谷にはカウアイ島で最も長い川のワイメア川(東方の3つの支流からなる川)が流れています。
渓谷の眺めは、遠くからだと霞がかってみえることも多いとか。最も良い条件としては、大雨の後の晴れた日ということです。 渓谷のハイキングで見られることもあるかと思いますが、渓谷の壁にそってある黒色と赤色の横しまの層は、過去に火山噴火の連続があったことを表すもの。この赤い色は、岩中に含まれる鉄とアルミニウムの成分が酸化したためのようです。

ワイメア渓谷

ワイメア渓谷

赤と黒のストライプは火山活動の痕跡

赤と黒のストライプは火山活動の痕跡

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カウアイを歩く

ワイメア渓谷のトレイルはいくつかありますが、とりあえず、ごく一般的なワイメア渓谷の見所をご紹介しましょう。

雄大な渓谷美を見せてくれるワイメア・キャニオン州立公園
眼下にダイナミックな景色を望むワイメア渓谷展望台

眼下にダイナミックな景色を望むワイメア渓谷展望台

渓谷へのドライブは往復約60kmで、標高差は1,000m以上といわれています。ワイメア渓谷道路(またはコケエロード)を進んでいき、10マイルの里程標から北に0.3マイルほどのところにワイメア渓谷展望台の道標が見えてくるはず。海抜は3,400フィート(約1km)。

斜めに降り注ぐ太陽光線が岩峰を立体的に見せる早朝の観光が、特におすすめとのことです。 また、雨が降った直後には、ワイメア渓谷展望台から、無数の滝が渓谷を流れ落ちていく壮大な眺望を楽しむこともできます。
東の方角に見えるのは、コアイエ渓谷で、こちらもトレッキングコースがあるところです。 また、ワイポオの滝も見られると思いますが、高さ約240mで、ハイキングでもアクセスが可能な滝です。 クリフキャニオン・トレイルと呼ばれるハイキングコースにて訪れることができます。14マイルの里程標のあたりの入り口から始まり、往復で4マイル(約6.5km)ほどとのこと。


映画『ジュラシック・パーク』のロケ地となったマカウェリ川~ハナペぺ渓谷。カスケード状に折り重なった滝が、勇壮で神秘的な景観を展開。

カウアイ島には滝が多くありますが、ジュラシック・パークに出てくるのは、島の西、ハナペペ渓谷(Hanapepe Valley)にあるマナワイオプナ滝(Manawaiopuna Falls)です。 グラント博士、パーク創設者のハモンドたちを乗せたヘリコプターが、ジャングルの上空を飛び、そして滝つぼのところにあるヘリポートに着陸していくシーンに登場しますが、あの場面はカウアイ島の自然の美しさが映像として楽しめるという気がします。 現在は、ヘリ・ツアーで上空からのみ見ることが可能とのこと。

左の写真は映画『ジュラシック・パーク』のロケ地となったマカウェリ川~ハナペぺ渓谷。カスケード状に折り重なった滝が、勇壮で神秘的な景観を展開。


ヘリツアーイメージ
島上空を周遊する ヘリ・ツアーは、約1時間のフライト

ヘリポートは、南部のリフエのほかに北海岸のプリンスヴィルにもあります。ヘリ・ツアーに参加する際には、服の色が窓に映りこむと景色が見にくくなるので黒っぽい服装でどうぞ。

水の豊かなカウアイ島には滝が多い。

水の豊かなカウアイ島には滝が多い。


空に向かって伸びるイリアウの木

空に向かって伸びるイリアウの木

ワイメア渓谷一帯は、いろいろな変わった植物も見ることができるところ。 たとえば、「イリアウ(Iliau)」。 前述のコケエロードの9マイルの里程標のちょっと手前には「イリアウ・ネイチャーループ」と名付けられた480mほどの周状トレイル(ハイキングコース)があり、峡谷やワイアレアレ滝を見渡す眺望が楽しめます。

その道の名前のもとになっている「イリアウ」という植物は、カウアイ島の西方特有の植物です。 (クリフトレイルの支線ブラックパイプ・トレイルというコースでも見られるということですが、たくさんあるのはやはりイリアウ・ネイチャーループです。)
道沿いに立つイリアウ。まるで剣のようにまっすぐと伸び、4~10フィート(120cm~3m)くらいに成長します。 マウイ・シルバースウォード(Maui Silver Sword=銀剣草)の一種で、植物名がウィルケシア・ギムノゼフィアム(Wilkesia Gymnoxiphium)。寿命は長いといいますが、正確に何年というのは不明のようです。花が咲くのは一生に一度限り。上部に小さな黄色い花々がぱっと開きます。花の咲く時期は特に決まっておらず、1年を通して見ることは可能とのこと。


ハワイのなかでも一番古い歴史を持つといわれる島、そこにある大自然。 ワイメア渓谷を称した「太平洋のグランド・キャニオン」という有名な言葉。 「マーク・トウェインの言葉」と紹介されることもありますが、実は、記述によると、マーク・トウェインはハワイを訪れたけれど、カウアイ島は訪れていなかったとのこと。 ですが、すばらしい景観、偉大なる自然だという事実に変わりはありません。 太古の息吹を今に感じる、そんな島を、ぜひその足で歩いてみてください。

ワイメア渓谷の眺望。美しい海の色に疲れを忘れる瞬間。

ワイメア渓谷の眺望。美しい海の色に疲れを忘れる瞬間

森の中のトレッキングコースにて

森の中のトレッキングコースにて


文:星さいか(作家)

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Column:1 鳥たちの楽園

カウアイ島を訪れてみて印象的なのは、のんびりと地面を歩いたり、人なつこく近づいて来たりする野生の鳥たち。観光地で人馴れしているというのも理由のひとつでしょうが、なによりも、ここカウアイ島には鳥たちの天敵である蛇がいないのです。

中でも野生化した鶏が多いのは有名な話で、その起源には諸説ありますが、1990年代初頭のハリケーンで養鶏場が倒壊した際に逃げ出したためとも、あるいは1800年代後半から1900年代初頭にサトウキビ農場の労働者達が食用および闘鶏の為に飼育したものが野生化ためとも言われます。

鶏だけではなく、南国らしいカラフルな小鳥たちも多く見られ、バルコニーで食事をしていると目にも鮮やかな色の南国の小鳥がテーブルに降りてきたりします。あまりに恐れ知らずなその姿に見惚れていると朝食をついばまれてしまいかねません。

歩道脇をのんびり歩く鶏の親子。

歩道脇をのんびり歩く鶏の親子。

真っ赤な頭が美しいレッド・クレステッド・カーディナル。

真っ赤な頭が美しいレッド・クレステッド・カーディナル。1930年代に南米から運び込まれた品種で、現在では広く帰化しています。

オアフ島とカウアイ島に生息するアラエウラ。

オアフ島とカウアイ島に生息するアラエウラ。絶滅が危惧される鳥でもあります。

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Column:2 カウアイ島のおすすめスポット
シダの洞窟

シダの洞窟

島西部のワイルア川州立公園内にあるシダの洞窟は、かつて王族の結婚式に使われた聖地。洞窟の上壁にはシダが垂れ下がり、清流が細い糸状の滝になって流れ落ちていきます。洞窟内は案外狭く、奥行きも数メートル。見上げれば頭上にもシダが下がっています。内部から外を見ると、一面の水と緑の世界が迫ってくるようです。


ワイルア川

ワイルア川(Wailua River)

ワイルア川は、カウアイでも随一のカヤッキング・ルート。ゆったりと流れる川の両岸には、ジャングルが広がっています。


潮吹き岩

潮吹き岩(Spouting Horn)

リフエ~ハナペペ間の南海岸にある観光ポイント。岩棚にあいた空洞から海水が高く噴きあがり、ブォーという霧笛のような音がします。


キラウエア・ポイント

キラウエア・ポイント(Kilauea Point)

北海岸のキラウエア・ポイントは国定野生動物保護区で、海鳥のサンクチュアリにもなっています。白いアルバトロスが飛び交い、目の前に真っ青な海が広がる景色は壮観。白い灯台が目印です。


プリンスヴィル

プリンスヴィル(Princeville)

北海岸のプリンスヴィルには閑静なホテルやコンドミニアムが点在し、のんびりと滞在してのリゾート向き。夕日が美しいことでも有名です。


ナ・パリ・コースト

ナ・パリ・コースト(Na Pali Coast)

北海岸から西海岸にかけて広がる秘境エリアで、島内交通もこの間を結ぶ道がありません。断崖絶壁の奥には、いくつもの渓谷が切れ込んでいます。写真中央はハナコア渓谷。

ハワイイメージ

写真提供:ハワイ州観光局 (Hawaii Tourism Japan)

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