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特集
モレーン湖とテン・ピークス 氷河が生んだ絶景
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氷河湖独特の鮮やかなブルーは
息を呑む美しさ
カナディアンロッキーといえば、はずすわけにはいかない!
という場所がいくつかあります。
ここモレーン湖もそのうちのひとつといえるのではないでしょうか?
コバルトブルーの美しい湖面に映る、ロッキーの山々の姿。ファンタジー映画の1シーンのような美しい光景です。カナダのツアーのパンフレットに、必ずといっていいほど登場する風景ですよね。ロッキーの湖は、氷河から溶け出した水でできていて、水のなかには、岩の粉が含まれています。太陽の光が湖に当たると、水に含まれる岩粉により、なぜか青系統の光だけが反射されるために、湖の湖面が、青く光るのだそうです。
さて、この美しい氷河湖のモレーン湖に映っている山々ですが、名前をご存知でしょうか? テン・ピークス(Ten Peaks)。 カナダの旧20ドル札に載っていました。 ということは、カナダを代表する風景ということなのだろうと思います。
テン・ピークスの名づけ親はサミュエル・アレン氏。
16歳でイェ―ル大学に入学、20歳までに修士号を取るという優秀な若者でした。アレンは、マッターホルン、そしてアルプスのいくつもの頂などに登頂。そして、レイク・ルイーズのエリアの最初の探検隊の一人でした。最初に訪れたのは1891年のこと。
1894年、アレンはこの10の頂に名前をつけました。 そのときに彼が利用したのが、現地に暮らしていた人々=ストーニィ・インディアン(Stoney Indians)と呼ばれる人々の言葉。ウォルター・ウィルコックスとその一行が使用していた馬の面倒をみるのに、ストーニィ・インディアンが雇われていました。アレンは彼らから数の言い方を学んだに違いありません。現在も、10ある山のうちの3つにその数の言い方がそのまま山の名前として残っています。

ハイキングコースから望むテン・ピークス
ここで、山の名前と標高をご紹介しておきましょう。
山の名前は、東から順に
| 1. | フェイ山(Mount Fay) | 3,235M |
| 2. | リトル山(Mount Little) | 3,088M |
| 3. | ボウレン山(Mount Bowlen) | 3,072M |
| 4. | トンサ(Tonsa) | 3,057M |
| 5. | ぺレン山(Mount Perren) | 3,051M |
| 6. | アレン山(Mount Allen) | 3,310M |
| 7. | トゥゾ山(Mount Tuzo) | 3,246M |
| 8. | デルタフォーム山(Deltaform Mountain) | 3,424M |
| 9. | ネプチュアク山(Neptuak Mountain) | 3,233M |
| 10. | ウェンクチェムナの頂(Wenkchemna Peak) | 3,170M |
ストーニィ・インディアンの正式名称は、ヤヘー・ナコダ。
ヤヘー=山 / ナコダ=人 「山の人々」という意味なのです、と、ヤヘー・ナコダの言葉を今に伝えるDuane先生(レイク・ルイーズの地区の学校で生徒たちにヤヘー・ナコダの言葉を教えています)。
先住民ヤヘー・ナコダ
(ストーニー・インディアン)は
カナダ~北米の広い 範囲に
居住していた
また今回は、特別に、数字の言い方を教えていただきました。
■ヤヘー・ナコダの数の言い方
2 = ナム
3 = ヤムニィ
4 =トゥーサー
5 = サプタ
7 = サゴウィー
8 = サーフノア
9 = ナプチュイク
10 = ウィックチィムナ
いかがでしょうか?
もうお分かりかと思いますが、4、9、10番目の山に、ヤヘー・ナコダの数字が活かされていますね。
10のうちの3つ以外は、その山にゆかりのある人物などの名を使用しています。
(たとえば6つ目の山のアレン山のAllenはサミュエル・アレン氏の名前からなど)
「ロッキーの偉大なる景観、それは、今までわたしが見てきた壮大な荒野やごつごつとした山の雄大な風景、そのどの風景とも違っている。モレーン(氷河の運んだ堆積物のこと)の巨大な岩の上に立つと、目の前に広がるのは湖と山が織り成す偉大なる景色だ。この未知なる、そして未踏の地を調査するひとときは、わたしの人生でもっとも幸せなときである」
テンピークスの谷を最初に訪れたうちのひとり、ウォルター・ウィルコックスが当時こう語ったそうです。
モレーン湖のおすすめの眺めは?と現地の公園を管理している方に聞いたところ
「湖畔を歩くコースで、すばらしい眺めが楽しめるのは、皆さんご存知のはず。
わたしのお勧めポイントは、15分ほど歩いたところにあるロックパイル。そこからは、湖の美しい景色が堪能できます」とのこと。
グリズリー・ベアの親子
このモレーン湖からのトッキングコースは、単独ではなく、4人以上くらいのグループでするように、とのルールがあります。また、あまり大人数でのグループ行動もよくないとされています。
実は、あたりにはグリズリー・ベア(ハイイログマ)が住んでいて、食べ物を探しに来るのに遭遇する可能性があるので、安全を考えて、このルールが定められたそうです。美しい大自然は、私たちの目を楽しませてくれるばかりでなく、あらゆる動物たちの生活の場でもあるのですね。
文:星さいか(作家)
初心者でも楽しく歩ける気軽なコース。小高い丘から望むモレーン湖とテン・ピークスの眺めは格別。 絶好の撮影ポイントがあります。
ラーチ・バレー(Larch Valley)
名前の通りラーチ(カラマツ)に囲まれたコース。健脚の方向き。夏はお花、秋はカラマツの黄葉が楽しめます。
可憐なホワイト・グローブ・フラワー
ラーチ・バレーに向かう途中、
雄大な景色の中で ランチタイム
おすすめツアー
【花のカナディアンロッキー名峰ハイキング 8日間<6月〜9月出発>】
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